着床・妊娠しやすい日は?

女性の体内で受精が行われると、その直後から受精卵は細胞分裂により成長を始めるのですが、その受精卵が子宮内膜に着床してはじめて妊娠は成立します。実際には胎児の心拍確認ができるまで、産婦人科では「おめでとうございます」とは言われませんが、妊娠したことを母体が認識してホルモンバランスの変化などが始まるタイミングが着床ですから妊娠の成立は着床と判断して問題ないでしょう。

 

とはいえ受精卵が無事子宮内膜に着床する確率は30%程度と低く、特に問題がなくても着床できずに生理がきてしまうことも少なくありません。少しでも着床しやすくなるように、ホルモンバランスを整えたり、冷えの解消をすることも大切ですが、やはりタイミングも大切でしょう。

 

妊娠するためにはまず排卵周辺で性交を行い、受精させなければなりません。精子にも卵子にも寿命はありますので、そのタイミングが難しいのですが、妊娠の可能性があるのは排卵の4日前から排卵翌日までです。その中でも最も確率が高いのは排卵日の前々日と前日になります。排卵日に性交するのが最も確率が高いと思われがちですが、実際には排卵日になるともう確率的には下降しています。これは、精子に対して卵子の老化のスタートが早いことと、精子が卵子のところにたどりつくまでに数時間はかかるというのがその理由です。

 

一方、子宮では毎月排卵後、受精して着床するタイミングに向けて、子宮内膜が厚くなるなど、受け入れ準備が進められています。これは、毎月妊娠しようがしまいが行われており、妊娠しなかった場合は子宮内膜が剥がれ落ちて生理の経血として排出されるのです。これは、排卵のタイミングに併せて自動的に行われるため、自分の意志でコントロールすることは出来ません。ただし、排卵日や、受精卵が着床のために子宮に到達するタイミングを知っておくのは大切で、着床前後のタイミングで性交を行った場合、着床確率が下がるというデータが出ています。排卵日は、基礎体温を付けておけば高温期に入ることでわかりますし、着床するとしたら、排卵日直前に行った性交から8〜12日後程度になります。妊娠を望むのであれば、着床前後での性交は控えたほうがよいでしょう。とはいえ、1回の性交程度であれば着床確率が2%下がる程度なのでそれほど心配することはありません。ただし、回数が多くなると着床確率は著しく下がり、3回の性交で半分近くになってしまうので、その点は注意が必要です。